日本では北海道から九州にかけての
山林内に自生するキンポウゲ科の多年草です。

花期は初春であり、
3~4cmの黄色い花が
茎頂(けいちょう)に1つつきます。

花の外側には紫褐色の萼片(がくへん)が数枚あり、
内側に光沢のある花弁が20枚以上あります。
日が当たると開き、夜は閉じます。

春を告げる花の代表であり、
旧暦の正月頃に咲き出すことから
「元日草(がんじつそう)」や
「朔日草(ついたちそう)」の
別名があります。

根茎を乾燥させた物は生薬名で
「福寿草根(ふくじゅそうこん)」とよばれ、
利尿・強心作用がありますが
強い毒性を有するため
漢方で使用されることはありません。

地面から出てきたばかりの頃に、
フキノトウと間違えられて
誤食されることがあります。

(写真・文 山田隆医師)