調布東山病院で、毎週月曜日の午前に
血管外科外来を担当していただいている
佐藤紀医師が、今回も鑑賞した映画に
関する文章を寄せてくださいました。

ジェットコースター・ムービーですが、
この映画に人を引きこむ現実感を与えて
いるのは、なんと言っても特撮です。

もちろんCGは使われているのですが、
恐竜と人が接触する場面では
“アニマトロニクス”というロボット技術が
使われているそうです。

ユニバーサル映画より

SFは荒唐無稽ではダメで、
ありそうだなと人を信じさせる舞台だてと、
ディテールの正確さが必要だと思います。

原作のマイケル・クライトンは
ハーバードの医学部出身の医学博士(MD)で、
一世を風靡したドラマ「ER」や
映画化された「ライジング・サン」の
作者でもあります。

ジュヌヴィエーヴ・ビュジョルドが
かわいかった映画「Coma」(1978年)
の監督も勤めました。

医者らしく、ジュラ紀の恐竜の血を吸った蚊が
琥珀に閉じ込められているのを採取して
DNA sequencingを行い、
恐竜を再現するという筋立ては
「ジュラシック・パーク」が発表された
1993年当時でも、なるほどありそうだな
と思わせる話でした。

現に、現在では自動sequencerが
発達して遺伝子解析は高速化し、
ヒトのDNAの全配列も明らかとなっています。

まあ、この映画のように恐竜専門の獣医がいる
などというのはあまり現実味がありませんが。

このシリーズでは、子供が登場して
ドキドキさせるというのがお約束で、
本作品でもロックウッドの孫娘メイジーが
登場します。

このメイジーが、実は秘密を秘めた
女の子なのですが、それは見てのお楽しみ。

ところで私が驚いたのは脇役ですが、
このメイジーの乳母アイリスを演じているのは
チャーリー・チャップリンの娘、
ジェラルディン・チャップリンです。

私が昔見たのは1965年の映画
「ドクトル・ジバゴ」で妻のトーニャを
演じていたときです。

当時私は中学生でしたが、
大きなマフに手を入れて、パリからの列車から
降りてくるきれいな女性の姿をまだ覚えています。

現在73歳とのことですから、
当時21歳だったことになります。
なつかしいなぁ。