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病院ブログ 月別: 2017年8月

調布在宅ケアの輪

2017年8月30日

今回は調布東山病院副院長の中村ゆかり医師から、
“臨床倫理”に関する活動のご報告です。

7月13日木曜日の夜、
調布市医師会が主催する『調布在宅ケアの輪』で、
臨床倫理について講演を行わせていただきました。

『調布在宅ケアの輪』は、西田医院の西田先生が
立ち上げられた会で、今回で79回を迎えます。
在宅に関わる多職種が集まり、様々なテーマで
勉強しています。

その中の一つとして、
調布市医師会訪問看護ステーションの
井上さん、小畑さんが、

『倫理的問題に気づき、
 倫理コンサルテーションのできる人材を
 地域で育てる』

という取り組みをされています。

昨年、臨床倫理認定士養成講座でご一緒した縁で、
今回講演する機会をいただきました。

講演会のお題は、

『患者さんご家族を幸せにする多職種の力

 ~臨床倫理への誘い~

 食べることが命を縮めるとしたら、

 私たちに一体何かできるのか?』

です。

倫理というと、道徳・法律・哲学といった
堅苦しいイメージを持ってしまいがちで、
人が集まらないのでは、と不安でしたが、
当日はなんと70名を超える方が
集まってくださいました。

誤嚥性肺炎で入院された方が、
治療を行ったにも関わらず嚥下機能が戻らず、
食事をすれば間違いなく誤嚥もしくは窒息する、
とわかった時、

1)この方につらい結果をお伝えするべきなのか

2)食事をすることを希望された時に、
  命を落とす危険があるとわかっているのに
  それを認めることができるのか

3)食事をしないことを希望された時に
  人工栄養手段を行うのか

正解のないこの3つの問いに対し、
12のグループに分かれて
倫理カンファレンスを行いました。

まず、4分割表を用いて、
医学的なこと、患者さんの意向、
ご家族の意向などについて、
情報(事実と価値)を整理し、
チームで共有しました。

次に、3つの問いに対して、
チームで倫理的推論を行いました。

倫理的推論を行う上でカギになるのが、
倫理の四原則です。

1)自律尊重原則:自律的な患者の意思を尊重せよ

2)無危害原則:患者に危害を及ぼすのを避けよ

3)善行原則:患者に利益をもたらせ

4)正義原則:利益と負担を公平に配分せよ

それぞれの問いに対する答えが、
倫理の四原則に従うのかそれとも反するのかを
考えます。

もし倫理原則が対立する場合、つまり、

 患者さんに真実を告げることは
 患者さんの自律性を尊重することだが、
 患者さんを傷つけることになる。

 患者さんに食事をしてもらうことは、
 患者さんの思いを叶えることだが、
 苦しめて命を縮めることになる。

このような場合、どうしたらいいのでしょうか?

その時は、その行為によってもたらされる
悪い結果を許容できる、相応の理由があるかを
考えます。

チーム毎にみんなで意見を出し合い、悩み、
そしてチームとして、患者さんやご家族にとって
最善となる答えを考えてくださいました。

色々な答えがありました。正解はないのです。
しかしそこには、みんなで話し合った過程と、
その答えを出した理由がありました。

宮崎大学の板井孝壱郎先生は、
倫理カンファレンスの最も大切な目的意識は、

・勝手な「想像」ではなく、根拠となる
 手掛かりから「まとめ上げていく力」

・目の前の患者さんの「人としての物語」を
 紡ぎ出そうとする「構想力」であること

・そして自分の「価値観」が
 「独善的なもの」になっていないかどうか、
 倫理的推論のプロセスをしっかり辿れるように、
 出来るだけ多くのスタッフと一緒に行うこと

と言われています。

終了後のアンケートでは、

・悩んでいたことを一人で抱え込まないで、
 みんなで話し合う機会を持とうと思った。

・関わる多くの人たちの知っていることを
 持ち寄ろう。

・倫理的な考え方、プロセスを踏むことが
 大切なことがわかった。

・自分の価値観が独善的なものになっていないか
 振り返る良い機会になった。

・選択の根拠を説明できるトレーニングがしたい。

・方針を決める際に、病院の立場、往診医の立場、
 ご家族の意向、関わるサービス担当者で
 各々の立場から大事にしていることも違い、
 意思決定に苦慮することが多く、判断の
 手掛かり、よりどころを知れたことが
 大きな成果だった、

などのご意見をいただきました。

この会のあと、調布地域で倫理の自主勉強会が
立ち上がりました。

倫理的な問題に気づくこと、みんなで情報を
整理して共有することがスタートですが、
最終的な目標は、倫理的視点に基づいて
問題点を言語化して論理的に考え、倫理的に
許容される選択肢を探索し、行動に移せるように
なることです。

ご一緒にいかがですか?

<終了>第93回とうざん生活習慣病教室(10/21(土))

2017年8月21日

とうざん生活習慣病教室の前身である
成人病教室を始めたのが1998年4月、
現名誉院長の吉田医師が着任して
数ヵ月後のことです。

「慢性疾患の患者教育は
 診察室で一人ひとりに行うより、
 集団で行ったほうが良いのでは」

ということで、スタートから2年ほどの間は
糖尿病の勉強会として開催していました。

その後、
「他の成人病も取り上げてほしい」
という患者さまからのご要望により、
現在のような形になっています。

これまで取り上げたテーマは、
高血圧、心臓疾患、脳血管障害などの
糖尿病関連疾患の他、消化器系やがん、
睡眠など、多岐にわたります。

話題の病や薬の話など、アップトゥデートな
話題も随時取り入れる意欲的な編成を心がけて
おります。

現在は地域の皆さまの健康教育の場として、
好評をいただいています。

93回目となる次回は
10月21日(土)14時から、
さいたま赤十字病院 名誉院長の加藤泰一先生
(当院では毎週水曜日に診察をしていただいて
います)を講師にお迎えし、

 『高脂血症(脂質異常症)の最新治療』

をテーマにお話しいただきます。


クリックで拡大(PDFファイルが開きます)

脂質異常症(高脂血症)では、
多くの患者さまが無症状です。

そのため、脂質異常症とわかるのは
健診などで受ける検査を通して、となります。

日本人では心臓脳血管疾患で亡くなる方が多く、
その原因で最も重要なものの1つが脂質異常症です。

治療にあたっては、食生活等の生活習慣改善の
ポイントがいくつかあります。
また、コレステロール値がなかなか下がらない
方に対しては、強力に下げる新しい薬も使える
ようになりました。

脂質異常症を正しく理解するとともに、
特に心臓の病気の予防を計りましょう。

合同勉強会

2017年8月7日

このブログでも度々ご紹介していますが、
医療機関では様々な勉強会が日常的に
行われています。

医療法で義務付けられた「医療安全」や
「院内感染対策」だけでなく、
部署や専門職種の知識向上のためのもの、
災害新型インフルエンザ等訓練を伴うもの、
他にユマニチュード®などのように、
新しい取り組みを始めるために行われるものも。

もちろん通常業務もあり、スケジュール調整と
場所の確保は共通の悩みです。

さらに職員数も増えており、出欠確認や
会場設営も大変な作業になってきました。

こんな状況を踏まえ、先日は3つのテーマを
1度に開催する試みが行われました。

【個人情報】では、約10年ぶりとなる法改正の
医療分野への影響について解説がありました。

【医療安全(医療機器)】では、院内にも設置の
『AED』(自動体外式除細動器)について、
その使い方や管理方法の講義が行われました。

【医薬品】では「予防接種」をテーマに、
その意義や目的、現在のワクチン供給状況等の
紹介が行われました。

まとめての実施で多少駆け足になった感はありますが、
その分時間短縮になり、概ね好評だったようです。

今回はもう1つ、これまで手作業で行っていた
出欠確認を、IDカードの読み取りで行う
実験も行われました。

結果、受付時間が短縮され、また終了後の
集計がしやすいという効果があったため、
本格的に導入することになりました。

今後は会場を分散できるよう、ネットによる
中継も検討されています。

必要な勉強会が効率的に行えるように、
これからも試行錯誤は続きます。

2017年度医療安全勉強会

2017年8月4日

医療機関は年に2回、
職種に関わらず全職員が医療安全勉強会に参加し、
安全に関して学ぶことが定められています。

当院でも5月に医療安全推進室が主催し、
今年度1回目の勉強会が行われました。

今回は「インシデントレポート感謝祭」と題し、
・2016年度のレポートの集計結果
・レポートを書くコツ
・改善事例
について学びました。

レポートはいわゆる『始末書』ではなく、
起きてしまった事故についての情報を共有し、
新たな事故の防止につなげるための財産です。

「私たちのレポートが未来の事故を防ぐ」
ということを心に留め、小さなことでも
共有することの大切さを改めて思いました。