ユマニチュード®︎とは、「人間らしさを取り戻す」という意味をもつフランス語の造語で、ケアを1つの物語のように一連の手順で完成させるケア・コミュニケーション技法のことです。
“あなたを大切に思っていますよ”ということを相手にわかるように伝えることで、介護者と被介護者の負担軽減、尊厳の維持につながります。
日本では2012年に初めて導入され、看護師を中心にユマニチュード®︎の哲学や技術を学び、少しずつ実践している看護師や医療機関が増えてきています。
先日、当院では診療部勉強会で「医師が行うユマニチュード®︎」と題し、実際のケアの技術を実践形式で学びました。
先立って受講した総合診療医の土田医師とユマニチュード認定インストラクターの安藤看護師と田邊看護師が講師をつとめ、お互いにケアをする側になったり、患者側になったりして、患者さん側の視界、動き、感じ方をお互いにケアすることで理解ができたようです。
患者に寄り添う医療に近づけるのではと期待しております。

認知症の方の視野を体験できる眼鏡をしながら問診

体の向きの変え方にもポイントがあります
