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ブログ「東山だより」

ガーンジー島の読書会の秘密

2019年9月19日

毎週月曜午前に外来診療をしている
佐藤紀医師(埼玉医科大学病院血管外科)
による映画の感想です。

ガーンジー島は英仏海峡にある島で、
フランス本土からわずか20kmの位置にあります。
英国王(現在はエリザベス女王)の保護領で、
外交と国防は英国に委任しているものの、
内政には自治権を有し連合王国には属していませんし、
現在EUにも参加しておりません。

その昔には英国王が
現在のフランスに持っていた
ノルマンディー公国の一部だったのですが、
13世紀にイングランド王が
フランスとの戦争に敗れ、
ノルマンディーを失った際に、
英国王に忠誠を誓い、
英国王の保護領となったとのことです。

ところが,第二次世界大戦の際には、
地政学的見地から英国が
同島の防衛を放棄したため、
英国支配下の領土としては
唯一ドイツ軍に占領される
羽目になりました。

時は1946年、第二次世界大戦が終了した直後、
女流作家のジュリエットのもとに
ガーンジー島の住人ドーシーから
手紙が届きます。

ジュリエットが以前、
古本屋に売った本を手に入れたドーシーが、
その本の表紙裏に書かれていた
ジュリエットの住所に手紙を出したのです。

そこには、ドイツ占領下で
ローストポークを隠すために
ポテトピールパイ読書会を開いたという、
不思議な文が綴られていました。

次の作品のテーマを探していた
ジュリエットは興味を引かれ、
連絡することもなく、
急にこの島を訪れます。

読書会のメンバーは
彼女を受け入れてくれるのですが、
そこにはこの読書会の創立者である
エリザベスが見当たらず、
そして皆エリザベスについて
語りたがらない・・・

一見華やかに見えるが、
皆が戦争の傷跡を抱えている社会。
平和は訪れ、ロンドンでは一見華やかな
パーティーなども開かれているのですが、
人々の心の中には憎しみと悲しみが
拭いがたく沈んでいます。

古風な自動車、
段差の強いキーボードのついた
機械式のタイプライター、
通勤電車の様な配列の
座席のみのプロペラ機。

まだ私が子供の頃は残っていた
懐かしいような気分を引き起こす
道具が時代を語ります。

米国映画とは異なり、
地味だが渋い演技を見せる
(あまり美男美女ではない)役者達、
私は好きだな。

役者の多くはダウントン・アビーの
出演者だそうですが、
ダウントン・アビーを見たことがないので
残念ながらコメントできません。

島は現在でこそタックスヘイブンとして
人気があるそうですが、当時は片田舎。
この田舎の住人達が、シェークスピア、
ヴァージニア・ウルフ、チャールズ・ラムなどの
作品を朗読し、意見を述べるのは驚きです。
いかにもブリティッシュ。
よい2時間を過ごしました。