5年前の12月26日、当院では
現在の建物が完成し、移転開業しました。

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 ※旧病棟(左)と新病棟(右)。
  この頃はまだ線路も地上にありました。
  翌年の調布駅の地下化に伴い、現在は
  地下に潜っています。

移転と同時に新しいシステムも導入し、
スムーズに移行するために余裕を持った
スケジュールを取る必要があったため、
連休と年末年始休みが続くこの時期の実施と
なりました。

この年はクリスマスを感じなかった気がします・・・。

移転計画は数年かけて決定。
工事期間も1年以上ありました。

建設途中で東日本大震災が起こるなど、
移転までにはいろいろなことがありましたが、
その最後の総仕上げが『引越』でした。

準備は通常業務と平行して少しずつ進めましたが、
本格的な引越作業は4日前から開始。

外来を休止し、職員全員で書類の箱詰めや
廃棄する物の選別作業です。
院内は瞬く間に大量のダンボールや備品類が
山積みになりました。

30年に渡って使った病院は、それだけ懐かしく
感じるものも多く、手を止めずに作業するのは
大変でした。

そして大詰めはクリスマス当日の、
入院患者さまの移動です。

 旧棟      新棟
3・4階    5・6階
 ↓       ↑
 1階   →  1階

敷地内の移動でしたが、構造的にどうしても
一旦屋外を通る必要がありました。

寒い時期でもあり、できるだけ短時間で
完了しなくてはなりませんが、
旧棟はエレベーターが1台のみ、
ベッドも1台しか乗れません。

できるだけスムーズに進めるため、
事前にシミュレーションも行って、
当日を迎えました。

各所に人員を配置し、電話やトランシーバーも駆使。
連絡を取り合いながらの大移動でしたが、
準備の甲斐あってスムーズに完了できました。

移転作業では外来を数日休診させていただき、
また移転後しばらくは職員も新しい建物や設備、
システムに不慣れで、ご利用の皆さまには不便を
おかけしたこともあったかと思います。

あれから5年。
気がつけば移転後に入職した職員も
かなり多くなっています。

今年は5年前と曜日の並びが同じで、
懐かしく思い出しました。