9月初旬、職場の永年勤続表彰で特別休暇を頂き、
夏季休暇と合わせてインドへ旅行に行って参りました。
このブログで数回に分けて、
そのインド紀行の様子をお伝え致します。
去年9月の前回のブログではアンコール遺跡、
その前はミャンマーのパガン、そして今回はインド。
いよいよ文明の懐へ牌を進めた感が・・・
などと大げさなものでもございませんが。
実を言うとインドはもうこれで6回目、学生時代から
30年ごしで通っております。
さてそのインドですが、今回の紀行の初回は
アムリッツアー(アムリトサル)というインド北部の
パキスタン国境に近い町をご紹介します。
皆さんインドというと、何を思い浮かべますか?
やはりお釈迦様が生まれ、仏教が花開いた国でしょうか。
ボリウッドに代表されるインド映画など華やかな所もある反面、
マザーテレサやガンジーに代表される、差別と貧困という
負の印象の方が強い方々もいらっしゃるのではないでしょうか。
ではインド人の容姿、恰好、外観的については如何でしょう?
ターバンを巻いて腰に反り返った刀を差す姿は、
いかにも「インド人」ではないでしょうか。
先日インドのモビー新首相が来日されましたが、
確かシン前首相もターバンをされてましたね。
そうです。かれらはインドでは少数ですが
インドを代表する宗教であるシーク教という宗教に
属する人達なのです。
その独特の出で立ちでインドでも目立つ存在なのですが、
優秀で立派な体を持つ人が多く、現在世界中で活躍しています。
日本人には、少し古いですがタイガージェットシンという
プロレスラーが有名ですね。
名前の一番後ろに必ず「シン」が付くのも特徴です。
前置きが長くなりましたが、そのシーク教徒の聖地である
黄金寺院のある場所がそのアムリッツアー(アムリトサル)なのです。
インドや世界で活躍するシーク教徒について、
もっともっと深く知りたいという好奇心からこの地を訪れました。
アムリッツアー(アムリトサル)ではホテルに泊まらず、
宿坊に滞在していました。
宿坊というのは寺院が直営する無料の宿泊所です。
無料とはいってもお布施は渡します。食事も無料で提供されます。
ジュースやコーラも5ルピー(約7円)で無料のようなものです。
インド中から信者の人が集まってきて宿坊に滞在し、
この聖なる黄金寺院を巡礼します。
もちろん普通のホテルはありますが、そこは宿坊にこだわりました。
私が訪問した時はたまたま異常気象で洪水がひどく、
途中で車を降ろされて寺院まで水の中を裸足で歩くという、
悲惨な目にもあってしまいました。
そういう苦労も一瞬に忘れるくらい、
この黄金寺院は素晴らしかったです。
この地でシーク教徒のあこがれる世界というのを
肌で感じることができました。
今でも寺院の写真を見ると、寺院の中で響き渡っていた
読謡が蘇ってきます。
何もかも忘れてずっとずっとこの寺院にいたかった・・・。
さて、次回はラジャスターン地方のブンディ紀行をお伝えします。
お楽しみに。