10セットずつを目安に行います。無理のないよう行ってください。

口すぼめ

唇をすぼめたまま、左右に動かす

 

舌の運動

舌を突き出し、先の方を上下左右に向かって動かす

 

なににどう効くの?

口や頬などを動かすことで、唾液がよく出るようになり、飲み込みやすく食べやすくなります。そのため、誤嚥予防につながります。

 

 

摂食・嚥下リハビリテーション

最近よく耳にする「誤嚥性肺炎(ごえんせい はいえん)」

「誤嚥」とは、通常食道に行くべき食べ物や飲み物が、誤って気管へと入り込んでしまうことです。
歳をとって飲み込む力が落ちてくると、誤嚥から肺炎になりやすくなります。

嚥下(「飲み込み」のこと)障害のリハビリテーションでは、「食事の時にムセる」「食べ物が飲み込みにくくなった」など、口から食事を摂ることの問題=摂食嚥下障害について、検査や食事の方法・内容の指導を行ったり、飲み込む力をつけるための練習を行ったりします。

 

調布東山病院のリハビリテーションでは

当院のリハビリ科には、言語聴覚士(ST:Speech Therapy)がおり、医師や看護師、管理栄養士、薬剤師とも協力して嚥下機能評価を実施し、安全な食事の形態や姿勢などについて助言を行います。

まず、簡単にできる評価として、少量の水を飲んでもらったり、30秒間に何回唾を飲み込めるかといったテストをして、必要があればより詳しい検査を行います。誤って気管に入った時にムセることで吐き出せるかどうかも評価のポイントです。

誤嚥性肺炎を防ぐためには、今回ご紹介した口の運動や、のどのアイスマッサージ(水をつけて凍らせた綿棒などで口の中を刺激し、嚥下反射を起こす)で食べる準備を整えることが大切です。

食事をするときは、首が反ったりしないよう姿勢にも気をつけます。当院では、介助方法についても指導を行っています。

本来、食事は楽しみであり、生きるために必要なことです。
当院では「口から食べ続けること」に力を入れ、自分らしい生活を再構築するお手伝いをいたします。

 

(2019年5月「東山だより」より転載・改訂)

 

東山会は、一般急性期病院、人工透析、予防医療、在宅医療・介護の4つのドメインでサービスを提供しています。

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