
東山会は1982年の創業以来、「市民のだれもが、いつでも、安心して、より高度の医療を受けられる組織をめざす」ことを理念に掲げ、歩んでまいりました。
昨年2022年に40周年を迎え、改めて「我々は何者か、東山とは何か」という問いに向き合いました。過去に積み重ねてきた歴史と、そこにいた先人の歩みからは、変わらず大切にすることと、進化して深めることを教えられました。これを新たに言語化し、東山会理念を改訂いたしました。そして、東山会の価値は、創業期からの理念に示されていた「人情味」であるということも、改めて掴み取ることができました。この「東山人情味」をどうすれば今いる我々が実践できるのか、我々の軸となるものを「東山WAY」として言語化いたしました。
我々は、50年目という未来に向けて、あらたな一歩を踏み出しました。今までと変わらず、未来も東山人が地域に喜びをもって貢献し続けるように進んでまいります。
2020年2月から新型コロナウィルス感染症に翻弄され続けた私たちですが、2023年5月からいよいよ2類から5類に感染症の扱いがかわり、ポストコロナの社会に変遷していきます。当初は、新興感染症として「災害医療に準ずる」変化を私たちは体験いたしました。組織にとっても、地域のステークホルダー同士も、この感染症と格闘する中で、得るものも大きかったと思います。ITリテラシーは向上し、顔と顔の見える連携、ネットワークもそこかしこでつながり、その糸は強く太くなりました。
結果、来るべき高齢社会を地域でいかに支えていくかという課題に、大きな役割を果たす準備を一歩も二歩も進めることにもなりました。
2014年に定めた、生活支援型急性期病院・血液透析医療部門・在宅センター・ドック健診センターの東山会4つのドメインすべてで、「生きる=人生」に関わることも変わらず追求してまいります。
これからも我々は、地域の一員として、地域に貢献し続けてまいります。
2023年4月
医療法人社団東山会 理事長 小川 聡子