フクジュソウ
公開日 2019/11/19
日本では北海道から九州にかけての
山林内に自生するキンポウゲ科の多年草です。
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花期は初春であり、
3~4cmの黄色い花が
茎頂(けいちょう)に1つつきます。
花の外側には紫褐色の萼片(がくへん)が数枚あり、
内側に光沢のある花弁が20枚以上あります。
日が当たると開き、夜は閉じます。
春を告げる花の代表であり、
旧暦の正月頃に咲き出すことから
「元日草(がんじつそう)」や
「朔日草(ついたちそう)」の
別名があります。
根茎を乾燥させた物は生薬名で
「福寿草根(ふくじゅそうこん)」とよばれ、
利尿・強心作用がありますが
強い毒性を有するため
漢方で使用されることはありません。
地面から出てきたばかりの頃に、
フキノトウと間違えられて
誤食されることがあります。
(写真・文 山田隆医師)
ミツマタ
公開日 2018/03/15
ジンチョウゲ科ミツマタ属の花。
低木の落葉樹で、枝が3つに分枝して
伸びることから名付けられました。
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ミツマタの花
花期は3月初旬~4月初旬、
蜂の巣に似た黄色い花が下向きに
開きます。
(園芸種に朱色の花の
アカバナミツマタがあります)
強い繊維質の樹皮は
和紙の原料として用いられ、
日本では1879年以降、
紙幣の材料として使われています。
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(文・写真 山田隆)
フジバカマ(藤袴)
公開日 2017/10/16
雨が続き、ひんやりとした空気に
衣替えをなさった方も多いのでは
ないでしょうか。
秋と言えば「秋の七草」。
オミナエシ(女郎花)
ススキ(尾花)
キキョウ(桔梗)
カワラナデシコ(撫子)
フジバカマ(藤袴)
クズ(葛)
ハギ(萩)
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秋の七草の一つ、“フジバカマ(藤袴)”は
キク科ヒヨドリバナ属の多年草です。
花期は8~9月で、生乾きの葉は
桜餅の葉の香りを出すことから
香草の別名を持ちます。
茎の先に房状に花がつき、
1つの頭花は5つの筒状花から
構成されています。
葉は3裂し、地下茎があります。
フジバカマは河原や川岸などに生えていますが、
生育環境の変化によって数が減少しており、
準絶滅危惧種に指定されています。
(写真・文 山田隆医師)
ホタルブクロ
公開日 2017/07/20
暑さの厳しい日々が続いていますね。
さて先日、光が丘公園を散歩しているときに
見つけた可愛らしい花。
乾燥した土、眩しく強い日差しに照りつけられても
美しい色に咲いています。
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撮影:山田隆(リウマチ科医師)
名前は「ホタルブクロ」。
キキョウ科の多年草で、日本各地の山野で見られます。
茎は直立し、高さは30cm~80cm。
種子のほか、地下のつる枝でも繁殖します。
花期は6月~7月、花冠は長さ4~5cm、
釣り鐘型で先端は5裂し、下向きに開きます。
色は淡紅紫色か白色です。
写真部活動 ~紫陽花撮影~
公開日 2017/07/08
先日、写真部では紫陽花の撮影会を行いました。
場所は高幡不動尊。
小雨が降ったり止んだりする、
梅雨らしいお天気の休日でしたが、
雨に濡れて美しい紫陽花を撮影しました。
参道
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高幡不動尊は、6月1日から7月上旬まで
「あじさい祭り」を開催しています。
西洋あじさい、額あじさい、山あじさい等、
多くの種類、様々な色の紫陽花が、
広い敷地に咲き、私たちを迎えてくれました。
葉や花びらには、いくつもの雨粒が丸く乗り、
紫陽花の美しさを引き立てています。
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高幡不動尊には、
「山内八十八ヶ所巡拝コース」があり、
総距離1キロ程のお遍路ができます。
私たちは四国八十八ヶ所を想像しつつ、
紫陽花を撮り続けました。
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アップダウンのあるコースを
2時間も歩きながら撮影をしていますと
さすがにカメラの重量を感じてまいります。
それでも紫陽花の美しさに元気をもらって、
私たちはそのあと百草園まで足を伸ばし、
手打蕎麦を味わいながら反省会をしました。
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写真部活動~神代植物公園バラフェスタ
公開日 2017/06/29
少し前になりますが、全国的に夏日になった
5月21日の日曜日、写真部の活動で
神代植物公園に行ってまいりました。
毎年恒例、神代植物公園のバラフェスタ。
約400品種、5200株のバラが栽培され、
「世界バラ会連合優秀庭園賞」を受賞した
バラ園だそうです。
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バラフェスタ開催期間の土日は、
いつもより早い朝8時からオープンして
いるのですが、開園前から既に行列ができる
くらい、多くの方々が来園されます。
私たちもオープン直後に到着し、カメラ片手に
ゆっくりとひとつひとつのバラを鑑賞しながら
撮影していきます。
大きく開いたバラの花は、強い日差しに照らされて
キラキラと輝き、広い敷地がバラの香りで
いっぱいになっています。
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接写したり、広角でバラ園全体を撮ったり。
感動をどう表現すると伝わるのか、
なかなか腕が上がりませんが、
少しでも美しさが伝わるよう、撮り続けました。
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バラにはそれぞれロマンティックな
名前がついており、名前とバラの個性を比べ、
名前の由来を知りたくなります。
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長いようで短い3週間ほどのバラフェスタ。
この期間のために年間パスポートを購入して通う
ファンの方もいらっしゃるようです。
都立9庭園④ ~旧芝離宮恩賜庭園~
公開日 2017/05/18
旧芝離宮恩賜庭園は、先日ご紹介した
浜離宮恩賜庭園の近くにあり、
小石川後楽園とともに今も東京に残る、
江戸初期の大名庭園のひとつだそうです、
回遊式泉水庭園で、
大きな池と様々な石が特徴。
石は小田原から運ばれたとか。
池は、もともと海水を引き入れて作られたものですが、
海水の取り入れができなくなった現在は
淡水の池になっています。
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また、こういった庭園には珍しく、
弓道場が併設されています。
今の時期、珍しいモチツツジの花が咲いています。
一見、よく見かけるツツジと同じようですが、
茎や葉がお餅のようにネバネバしているので、
モチツツジと呼ばれています。
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また、芝離宮恩賜庭園には
少し大きめの雪見灯篭があり、
灯篭と池の向こうに大きなビル群が
写っている写真が多く見られます。
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撮影:山田 隆(リウマチ科)
都立9庭園③ ~浜離宮から浅草へ~
公開日 2017/05/12
ゴールデンウィーク前の日曜日、
写真部員総出でカメラ片手に出かけてまいりました。
10時に浜離宮恩賜庭園に入園。
ヤマザクラや大きな牡丹が美しく咲き、
大きな藤棚も淡い紫色に染まっていました。
特にボタン園は圧巻で、
60種、800株が植えられています。
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![](http://www.touzan.or.jp/wp-content/uploads/9c485c5f50d1d5d3f05167bd2d9a7720-300x237.png)
また、鴨場や海水の取り組み口、
そして東京都で一番大きな黒松「三百年の松」も
楽しむことができます。
広い庭園をカメラ片手に歩いていると
あっという間にお昼。
12時頃、浜離宮恩賜庭園から浅草に向けて
水上バスが出ますので間に合うように撮影会を終了し、
水上バスに乗り込みました。
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![](http://www.touzan.or.jp/wp-content/uploads/746062e20bf2da86fdcdf6d4409aef6c-300x226.png)
約1時間の水上バスは
隅田川を築地、日本橋、浜町、両国、蔵前を通り
浅草が終点です。
観光スポットを楽しんでいるうちに到着。
スカイツリーをバックに記念写真を撮り、
昼食を取りました。
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昼食会場は権八。
2002年にブッシュ米大統領(当時)夫妻を
小泉首相が招待した居酒屋の浅草店で、
隅田川沿いにあります。
私たちは撮影した画像を見ながら
反省会という名の会食に、時が経つのを忘れた
午後を過ごしました。